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原作:東野圭吾
出版:光文社(単行本)372ページ
発売:2007/11/20
誰もが少しずつ嘘をつき、誰かを陥れようとしている。
記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。
俺をみつめるマネキンの眼。
レビュー1
主人公はなぜ記憶を取り戻そうとするのか?
被害者が訴える眼差しとは?
瑠璃子の行動の源は?
「生きることへの執着」が全ての行動の原動力になっている。
“生きること”そのものから目をそらし、“上手く”生きることだけの価値観だったのでしょう、ミドリも江島も。
金銭的に恵まれている人間が陥りやすいと、著者が指摘していると思います。
本来の“生命”の眼差しを受け止められない弱さが露呈している。
日々我々が口にしている食物に命を感じていたら食欲が落ちてしまう。
私はこんな表現しか出来ませんが、著者の表現は素晴らしい。
“生きている感覚”が無いと不安になり、感覚を取り戻す主人公とともにストーリーが進展。
冒頭の事故シーンから被害者の執着を怖いほど感じさせてくれる表現。
見たことのない眼差しを説得力を持ってストーリーの主軸となり読者に訴えかけてくる。
復讐心の模倣よりも生きていると感じる感覚を満たす方が勝っている。
詳細な性交描写は、感覚を味わっている表現。
生きることに執着すると、おぞましくオカルトやホラーの趣になる。
執着をしない木内の受け止める広さ、度量の深さ、著者の理想像の一つなのでは…。
レビュー2
今までの東野圭吾はどちらかというとミステリーを沢山書いていて、内容が現実の域を越えてなかったんですよ。
しかしこの作品はそれを越えて、すこしホラーの要素を入れています。
ただしそれも行き過ぎはせず、あくまで主体はミステリーを貫くという絶妙な均等を保っています。
その辺がさすが東野だと思います。
また、場面が常に主人公に向けられていますので、飽きずに一気に読めます。
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